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道路に貫かれる学校(その1) ~交通量~ 

大泉第二中学校(大二中)の敷地を引き裂く形で走っている2本の都市計画道路、135号線と232号線。この2本の道路事業を進めるにあたって、区は地域向けの広報紙「みちづくり・まちづくり通信」を発行してきました。最初の号が2005年4月、おおむね年1回という“とりあえず出し続けた”という印象の広報紙ですが、とにかくこの事業を続けているという区の意思表示でもありました。
この「みちづくり・まちづくり通信」の5号(2010年5月)にこんな記事が出ています。

 大泉学園駅南側においては、通過交通が学芸大通り、ロードふじみ等に流入するなど、自動車交通量が増加しています。そのため、歩行者の安全確保、交通渋滞、バスの定時運行等、課題が生じています。

そして、この記述を裏付けるものとして、学芸大通りとロードふじみの自動車交通量の推移に関するグラフが掲載されています。それによると、1995年、2003年、2008年の順に
●学芸大通り 5,480➠7,263➠7,392台
●ロードふじみ 1,026➠1,996➠2,580台

とのことです(いずれも12時間の自動車交通量を定点観測で計測したもの)。

➠「みちづくり・まちづくり通信」は区のホームページのこちらから見ることができます。第5号はこちら

大泉学園駅のアンダーパスが完成し、踏切渋滞が解消されたのが2003年の春です。この前後で、大泉学園通りから学芸大通りにそのまま向かう車が大きく増えたのはある意味で予想されたことです。しかし、この数字を見ると、とくにロードふじみの方は03年から08年にかけてさらに交通量が約600台、3割以上も増えています。通った方はよくお分かりでしょうが、商店街の真ん中を通る狭い道路、人も自転車もたいへん多い道路です。短期間にこれだけ車が増え続けているとなると、これはなかなか深刻な問題です。生活道路への侵入を避けるために新しい道路を、という主張の正当性を強く実感させる数字です。区としては、こうした道路交通の変化を紹介しながら、135号線と232号線、とりわけ縦方向の135号線整備の必要性を訴えているわけです。
しかし、しかしです。この数字は本当なんでしょうか?
数字の元になったのは「指定路線交通量調査」という、継続的に行われている調査です。私は、所管課から2008年分のこの調査の元資料を入手しました。そして、わが目を疑いました。(つづく)

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