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石神井駅前が“ビル風”通りに(その4)

石神井公園駅西口の正面に高さ100m、幅43mのビルがそびえたつと、“ビル風”はどうなるのか。その具体的なイメージをもう少し、確認をしていきます。

風速15mで「自転車が倒れる」「歩行困難」

瞬間風速10m,15m,20mの風が、どの程度のものなのか。村上方式では、このように表現されています。

10m/s・・・ごみが舞い上がる。干し物が飛ぶ
15m/s・・・立看板、自転車等が倒れる。歩行困難
20m/s・・・風に吹き飛ばされそうになる
    等の現象が確実に発生する。

自転車が倒れる、吹き飛ばされる…15m,20mとなると、もはや怖い、としか言いようがありません。しかも、村上方式では1日のうちの最大の風速を見ているだけで、その風速が1日に何回くらい発生するかはわかりません。不安は広がります。
村上方式では、青のランク2は「住宅街・公園」、黄色のランク3は「事務所街」とされていますが、しかし、実際の風の状況はこの表現ではなかなか想像ができないものです。

これまでだって、“ビル風”に苦しんできたのに

“ビル風”がどのようなものか、生の記録も見て頂きます。次の2本の動画は、いずれも2020年2月6日に撮影されたものです。いずれも、場所は石神井公園駅西口から富士街道に出る直前にあるプラウドマンションの西側、郵便局の前の道路です。プラウドマンションは、新しい再開発ビルより高さは10m以上低く、また横幅は半分ほどしかありませんが、この道路は特に“ビル風”がひどいところです。今回、説明会で示された現状の風環境の図でも、青いマークがついている数少ないスポットです。

プラウドマンション西側・練馬区道で撮影。2020.2.6
同上

新しい再開発ビルができれば、こうしたビル風に見舞われるスポットが何倍にも増える、それどころかさらにひどいランクのスポットが出来てしまう…改めて、本当に深刻な問題だと実感して頂けると思います。(続く)

第3回

第5回

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