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憲法

5月3日は「憲法記念日」。日本国憲法が施行された日、つまり実際に動き出した日に当たります。
この日、さまざまな立場から「憲法」に関わる行動や催しがありました。私も、大泉学園駅での宣伝に参加してきました。大泉学園町九条の会などが主催したリレートークです。録音でのメッセージを持ち寄ったスタンディング方式でした。

岩瀬たけし議員、きみがき圭子議員と

今年の憲法記念日は、社会権、自由権など、憲法が保障する諸権利に広く関心が向いていた印象ですが、主催者の趣旨も踏まえ、「9条」とその平和主義に焦点をあてたメッセージを送らせて頂きました。以下、私のメッセージです。


平和を望む気持ちを否定する人はまずいません。でも、世界には「敵」がいて、争いがあり、その中で「軍隊」がないと自分たちの生存自体が危うくなると思う人は、それに負けず劣らず多いでしょう。
しかし、それは、日本国憲法のよって立つ精神、理念とは異なります。「敵」を「友人」に代えることはできる、「争い」には「争い」の理由があり、その原因を取り除けば争う必要はなくなる。しばしば国家は「敵」を作ることで国民を引き付け、「争い」を引き起こすことで特定の経済的な利権を満足させようとしてきたのであり、そうした国家を日本国民は許してはならない。憲法はこう言っています。
かつては、軍事力を含む同盟を特定の国と結ぶこと自体に、大きな反発がありました。しかし、今や日米「同盟」のそもそもの是非を疑う議論は、ほとんど聞かれません。
もともと自衛隊の有する実力は、やむを得ざる正当防衛としてのみ行使は許されると言われてきましたし、その延長で「専守防衛」の考え方が公には受け継がれてきましたが、今では軍事的に見ていかに効果的に敵を打ち破れるかを最優先とした軍事理論が当たり前に語られるようになってしまいました。
1989年の防衛白書では
「相手から武力攻撃を受けたとき初めて防衛力を行使し,その防衛力行使の態様も,自衛のための必要最低限度にとどめ,また保持する防衛力も自衛のための必要最低限度のものに限られる」
と書かれています。この間の平和をめぐる意識の落差は、本当に大きい。前文に刻まれた平和主義の精神と、戦争放棄し戦力の不保持を決意した憲法9条ほど、今、大切にされていない条文はないとさえ思えます。
もう一度、世界とどうかかわるのか、世界の人々とどうつながるのかつながれないのか、しっかりと考えてみたいと思います。その努力を抜きにしては、憲法の平和主義を守ることはできないし、繰り返される戦争の惨禍を誠実に思い起こせば、その努力は尽くすに値するものです。
私はこの夏、都議会議員選挙に挑戦します。首都東京が平和と非戦、その基礎となる諸国民の友好と信頼を大切はぐくむ場となるよう、力を尽くしていきます。

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