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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

大泉第二中をどうする? ~その8~

区の教育委員会がおそらくは最も有力な選択肢と考えているであろう「再建」案が、これです。


「報告書」では、パターンA’という名前がついています。ちょっと見にくいですが、敷地の下のほうに左右に走る赤い線が232号線の計画エリアです。
この「再建」案、苦労をして絵を描いたのでしょうが、しかし本当に課題だらけです。整理をしてみます。
① まず、このパターンでも200mトラックは取れません(170mまで)。もともと「200mトラックの確保を目指す」という前提でしたから、これは小さくないネックです。体育館などを地下に入れればなんとか200m確保できますが、しかし、そうなると財政負担も増し、使い勝手も悪くなります。報告書では、「渡り廊下が地下で接続され、円滑な利用が困難」と書いています。
② 232号の整備を後に回すといっても、いずれにしても232号は作ることが前提です。232が整備されれば、運動場面積は足りなくなり、100mの直線コースも取れなくなります。つまり、この「再建案」は、232号を整備するまでの間だけ通用するプラン、一時的暫定的にしか通用しないプランなのです。この点、報告書はこう書いています。敷地の拡充どころか「移転」までありうるというのですから、驚きです。

「将来、補助232号が整備された場合には、現状の敷地だけでは教育環境の確保が難しくなることから、現敷地の拡充や移転代替地の確保が必要である。」 報告書本書107p

この2点は、報告書の論旨に沿ってみた、「再建案」の課題です。なんとも危うい「再建案」だと思いませんか?
しかも、報告書がそもそも検討していないことがあります。それは、道路を抱え込んだ学校が教育環境として持つ課題、問題点。そして、135号を優先するという道路事業計画の変更の可否です。あらためて検証してみます。(続く)

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