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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

「高架下」問題で“緊急集会”

 今日6日の午前中、関越道「高架下」活用計画についての緊急集会が開催され、参加してきました。土曜日の午前中、しかも会場は問題の高架下すぐ近く、逆に駅からは遠く交通の便も甚だ悪いところではありましたが、関越道沿道の方を中心に50人近くが参加、この問題に対する関心、いや憤りの強さを実感させてくれる集会となりました。
 集会の場でも発言させてもらいましたが、高齢者センターやリサイクルセンターといった区民施設を「高架下」に押し込めるこの計画、本当に不評です。区の事業や計画が区民感覚からずいぶんと遠いと感じさせられることは少なくありませんが、これほど幅広く、かつストレートに「センスが分からない」「誰がこんな発想を出してきたのか」と不信の声が寄せられる計画はめったにありません。それにもかかわらず、“言い出したら止まらない!”式にとにかくこの計画を押し通そうとする区のやり方は、いたるところで無理ときしみを生じさせているように感じられてなりません。
 少し経過を振り返ってみると、昨年11月、区は「高架下活用計画案」を取りまとめ、住民説明会、さらには議会報告を行いました。その時には、区はこんな見通しを語っていました。まずは、11月11日の企画総務委員会での企画課長の答弁から。

 …(日本高速道路保有・債務返済)機構におきましては、高架下利用計画を策定するに当たって、学識経験者等からなる高架下利用計画等検討会で、計画について検討すると伺っているところでございます。この検討会は年2回の開催を予定しているということでございまして、今年度の2回目については、まだ日にちは定かでないと聞いてございますけれども、12月ぐらいに開催することを見込んでいるということで、私どもとしては、この検討会に関越自動車道高架下部分についても検討していただけないかということで協議をしてまいりたいと考えてございます。
 この検討会で計画がまとまった際には、最終的には、年を明けて来年の1月、高架下利用計画という形で正式に策定をするということを伺っているところでございます。

 また、12月10日の同じ企画総務委員会でも、企画課長はこう答弁しています。

 今後も、引き続き、地域の方との協議は進めつつ、まずは所有者である機構に、活用の可能性について検討していただくことが必要であろうかと考えてございます。この後、12月でございますけれども、区から、窓口になっている東日本高速道路株式会社、ネクスコ東日本を通じて、機構に、その検討のために必要となる、区が計画する案などの関連資料を提供してまいりたいと考えているところでございます。その後、12月に開催すると聞いてございます、機構による高架下利用計画等検討会での検討をお願いしてまいりたいと考えてございます。

 とにかく早く活用計画案を取りまとめ、機構による「高架下利用計画」の年内策定にこぎつけたい――昨年末の段階で、区はこうした見通しを語り、それに合わせて本当に強引に活用計画案を取りまとめたのです。
 ところが、それから8カ月、機構はいまだに「利用計画」の策定に動いていません。区も答弁で認めていますが、その大きな理由は、この活用計画案をめぐって議会、地域の意見が深刻に分裂しているということです。この分裂は、いまだ解消されるどころか、むしろ広がりつつあるとさえ思われます。区が与党会派の要請を受ける形で前倒しで実施した「環境調査」、「住民の不安解消のため」「念のため」に行った環境調査も、この分裂を解きほぐすものとはとてもなりませんでした。
 長くなりました。続きはあらためて…

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