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大泉井頭公園の拡張計画

 練馬区に限らず、各自治体の「まちづくり」事業の柱となる財源の一つが、「社会資本整備総合交付金」です。この交付金自体についても大いに語るべきことがあるのですが、それはまたの機会として、この交付金を受けるために各自治体は「整備計画」を取りまとめ、国土交通大臣の認可を受けることになっています。今、練馬区が独自に策定している整備計画が6つあります(このほかに都が取りまとめたもので、練馬区部分を含むものもあります)。

     ➠練馬区ホームページ 「社会資本整備総合交付金とは」

 この6つの計画の一つ、「みどりを育み、環境負荷の少ない社会の実現」と題された計画を見ると、基幹事業の一つの「吸収源対策公園緑地事業」として、大泉井頭公園の拡張計画が盛り込まれています。どこを拡張するんだろう?と、所管課に資料を求めました。それによると、公園の北端にある井頭橋の西、少し奥に入ったところにある老人クラブ農園が拡張予定地だそうです。ふ~む、なんでここ? ここをどうする?…
 大泉井頭公園の都市計画上の公園エリアは、現在の公園範囲よりぐっと広く指定されており、「平成27年度までに優先的に整備に着手する予定の区域」とされています(練馬区の都市計画概要図で確認することができます)。練馬区の「みどりの基本計画」にも、こんな記載があります。

「都市計画公園・緑地の整備方針(東京都・特別区・市町)」において、定めた平成27 年までに整備に着手する重点公園・緑地の優先整備区域および各事業の状況は以下のとおりです。このうち、練馬区事業で優先整備区域の着手にいたっていない大泉井頭公園については、早期の事業化を目指します。

 最初に触れた社会資本整備計画中の拡張事業は、こうした位置づけと関連して出てきたものなのでしょう。しかし、それにしてもこれだけ重点的に位置づけられた公園整備、これまで私が確認する限り、議会では一言も説明されていません。拡張エリアには、立派な農地も含まれています。他方、公園計画区域は、都市計画道路232号線と重なっています。二つの都市計画が重なって決定されているというのは、普通に考えると異例なことです。もともと大泉井頭公園は白子川の源流として、区にとってとても大切な財産ともいうべき公園です。いろんな意味で、オープンに、またきちんと議論しなければならないと強く感じています。

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