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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

「高架下」 追記

 関越道「高架下」の騒音問題、少し補足です。
 練馬区は、区内各地で騒音の観測を行っていますが、主要な幹線道路沿道についても詳細な調査をしています。

     ➠「平成20 年度練馬区環境騒音常時監視事業結果」

 この調査結果によると、幹線道路敷地境界での騒音は先の記事で触れた「特例」基準ぎりぎりのところも多く、これは関越道も同様なのですが、道路に面していない2列目以降の騒音レベルになると一気に低下します。昼の騒音でみると、外環道で39dB、環八で43~55、富士街道だと42といった具合で、幹線道路沿いの測定地点の平均では48dBとなっています。つまり、区内の実際の騒音環境という点でみると、関越道「高架下」の騒音は幹線道路から1軒入ったところのレベルをぐっと超える騒音にさらされていることになります。言い換えれば、ここに建物を建てるということは、少なくとも騒音に関して言えば、たとえば環八や目白通りの道路ぎわに建てることと同じということです。
 区内で幹線道路と直接、接する形で区民施設が整備されている実例を、私は知りません。当たり前のことではありますが、「高架下」は高速道路の影響を直接、受ける場所であり、その環境は騒音だけ見てもたいへん貧しいものです。
 「高架下」活用計画では、この場所に常時、区民が出入りし、かつ教育や啓発、憩いなどを大きな柱とした区民施設、具体的には高齢者センターとリサイクルセンターを整備することにしています。駐車場や倉庫、あるいは広場等ならともかく、こうした区民施設には「高架下」はふさわしい場所ではありません。あらためてそう実感します。

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