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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

「美術の森緑地」

 西武池袋線中村橋駅を降りて西へ少し歩くと、こんもりと緑が生い茂る一角が開けてきます。貫井図書館・美術館、そしてサンライフ練馬という三つの公共施設を配置した街区に整備された緑地で、「美術の森緑地」と名付けられています。今朝、写真を取りました。なかなか良い景観ですね。
 この緑地の整備が長期計画に位置付けられ、そのあり方についての検討が進められています。3月には「整備基本構想」が取りまとめられました。文化的な施設と一体の緑地らしい、素敵な場所になっていくと思いますが、一つだけ気になっていること。それは、この緑地を閉鎖管理にするという考え方です。基本構想には、こう書いてあります。

 公園は終日利用できることが原則であるが、本緑地には様々な彫刻が設置されることから、夜間は閉鎖管理により彫刻を保全するものとし、現状の利用状況を考慮した時間帯とする。


 確かに、彫刻を配置すれば、その管理をどうするかが課題となることは理解できます。しかし、閉鎖管理にするためには、当然、閉鎖するための構造物、つまりはフェンスや壁や、あるいは柵が必要になるでしょう。もしそうした工作物ができた場合に、今、この空間の魅力を支えている柱の一つである開放性は、大きく損なわれるのではないかと気がかりです。
 彫刻だけでなく、駅近くの緑地だけに管理上の課題は様々あると思いますが、公園の本来のあり方、そしてこの緑地の魅力を大切にしながら工夫していくことができないか。素敵な緑に、そう感じました。

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