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青梅街道インター

 1日、青梅街道インターチェンジ問題をめぐって地元住民と国・都・区との「意見交換会」が開かれ、お話を聞かせてもらいました。主催は、元関町一丁目町会。事業予定地を抱え、インターチェンジの白紙撤回を求めている地元の町会です。

 ずっと聞いていて、しみじみ思いました。この問題は、結局は練馬区の問題に帰って行くんだな、と。
 首都圏の広域交通の視点から、外環道の整備が必要だと、こう言われてきました。しかし、広域的な交通の視点から言えば、青梅街道インターチェンジは必要不可欠なものではありません。だからこそ、国の当初のたたき台ではこのインターは含まれていなかったし、そして現に、区として必要ないと判断した杉並区側にはインターは作られません。つまりは、練馬区が「欲しい!」と言わなければ、このインターは計画には入れられなかったのです。
 地元の住民がこれだけ一致して、これだけ明確に反対しているにもかかわらず、さらには地域課題検討会すら開かれない段階であるにもかかわらず、あえて「対応の方針」を決め込もうと動きだした国と都の強引さ、乱暴さはきびしい抗議と指弾を受けるに値します。しかし、今、最も深刻な岐路に立たされ、そして最も重大な決断を迫られているのは、実は練馬区かもしれません。練馬区はこの間、住民にも顔を向け対話を続ける姿勢をとり、他方では、あくまでインターは不可欠と主張し続けるという綱渡りを続けてきましたが、もうこの綱は切れる寸前です。住民との信義、住民自治と住民合意の理念に忠実であろうとするのか、それとも、国や都と一蓮托生となり、「対応の方針」を容認し、地元の住民を力づくで押しつぶす事業化のレールに乗るのか。二つに一つというところにまで事態は進もうとしているのです。

 さて、練馬区はどうする?
 
 それぞれに毎日の生活を抱えていらっしゃるだろうに、住民の皆さんは本当によく準備され、そしてしっかりと意思表示をしておられました。疲れているだろうに、疲れを知らぬかのように粘り強く、理を尽くして問いただし、問い返していくことがどれほど大変なことか、私にもよくわかります。練馬区の意思は如何? 彼らとともにあるのか、ないのか。それは、練馬区の公的な意志の正当性、権原にかかわる問題でもあります。
 2月、「対応の方針(素案)」を焦点に、外環問題、とりわけ青梅街道インターチェンジ問題は、大きな山を迎えようとしています。それはまた、区議会の主体的な判断と意思を問われることでもあるでしょうし、そうしていかなければなりません。

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