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豊玉第二保育園 ~引越し目前~

 今夜(16日)、豊玉第二保育園の「引越し説明会」がありました。区が19日に予定している仮設園舎への引越しについての説明会ということでしたが、8日の説明会のあと父母会が出した要望書に対する回答をめぐる初めての意見交換の場でもあります。
 父母会が区長に対して出した要望は、引越し時期の先送り、定員増・委託開始時期の延期などを求めたものでしたが、11日に区が出した回答は、実質的には「ゼロ回答」に等しいものでした。ここに来ての父母会の強い意志に直面して、さすがに区には省みるところもあったのでしょう、今日の説明会では区は一貫して慎重で丁重な対応を取っていましたが、それでも内容的には、年長組の保護者を中心に強く出された「卒園まで今の園で」「引越し時期を3月に」という要望に対しても、まったく譲ることがありませんでした。
 それにしても、傍聴していて、結局、最後までわからなかったこと。それは、「なぜ新園に戻る時期が来年9月でなければならないのか?」ということです。
 子育て支援課長など、何度も「工程を積み上げ、精査して工期を出した、9月に戻るためには着工は待ったなし、後がないところに来ている。1月19日の引越しはどうしても必要」と繰り返していたのですが、しかし、それでも「なぜ9月でなければならないのか、明確に説明してくれ」という問いはそれに輪をかけて繰り返され、父母の疑問はとうとう解消されないままでした。

 ほんとうのところ、なぜ9月なんだろう? 私も、こだわってみるしかないのかな…


 委託そのものも先送りしてほしいと保護者は心の底で感じ、しかしそれが現実には大変厳しいこともそれ以上に強く感じて今日の説明会に臨んでいたはずです。しかも、目前に引越しの日程を突きつけられるなかで、せめて引越し時期の延期ができないのかという声は悲痛でさえありました。引越しを円滑に進めるために、そして卒園から入学への時期をできるだけ落ち着いて送らせるために引越し時期の延期を!という声は、私にはぎりぎりの要求に聞こえます。こうした声さえ、聞けないのかな、練馬区は?
 説明会を重ね、保護者が父母会としてのまとまりをつくる中で、発言も適確に、しかしいよいよきびしくなってきていると感じます。そして、説明会に出た保護者の総意となっていったのは、結局のところ、区のやり方への不信と憤りでした。
 「回答の中で、区は、謝ってくれた。けれど、謝りはしても、歩み寄ろうとはしてくれない」
 「仮設園舎についてのこまごまとした要求はたしかに聞いてくれた。しかし、それ以外は区役所からの要望を押しつけるだけ。私たちはずっと我慢してばかり。区役所もリスクを背負って欲しい。私たちはないがしろにされている。私たちの意見を飲もうとする姿勢が区にはない」
 こうした声は、きっと部長や課長の胸に響いたと信じます。今からでも遅くない。保護者の思いを受け止めて、一つでも二つでも、やれること、譲れること、誠意の伝わることを探したらどうでしょう? 

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