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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

“認証シフト” ~決算4日目~

 最近の練馬区の保育行政を特徴付けるとすれば、“株式会社シフト”と“認証シフト”です。決算審議4日目、児童青少年費のところではこの“認証シフト”に関する質疑をしました。
 ここのところ、練馬の保育は急速に認証保育への依存を深めています。過去5年間に全体の保育定員増が779人、そのうち実に543人が認証保育所です。もともとは認可外保育のひとつであるこの認証保育所ですが、都が強く推進してきたことにくわえ、国が認証保育所などの認可外保育所在籍児も「待機児」としてカウントしないでよいとしたため、安上がりで即効性のある待機児対策として、一気に“認証シフト”が進んできたのです。
 しかし、認証保育所のあり方については、保育の質、運営体制、そして行政責任のあり方といった点で、私は大いに課題があると考えています。たとえば、この4月から区がはじめた認証保育所利用者への保育料助成。0歳児で月額2万円を補助するというものですが、実は、この補助が始まったのと機を一にして、保育料の大幅値上げをした園が3つもあります。うち2つは、月額で1万円を越す値上げです。せっかくの補助が値上げで消えたのでは何にもなりません。なぜこんな事態になったのか、区はどういう理由でこの値上げを認めたのか。答弁は「それぞれの園の事情で」。これでは答えになりません。この件、まだまだ続きそうです。

 もうひとつ、区立保育園の委託についても触れましたが、こちらはほとんど質疑の時間がありませんでした。別な形で、あらためて触れたいと思います。

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