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保育園「委託化」を考える その6

 この保育園「委託化」を考えるシリーズ、まだ終わってはいません。久しぶりの「その6」です。
 昨日、光が丘第四保育園の父母会が主催して、議員との懇談会が持たれました。健康福祉委員会から5つのすべての会派が参加、私は委員会が違うので一参加者として話を聞かせてもらいました。
 改めて感じたこと。それは、「委託化」に対して、すべての議員が明確な態度を取らなければならないということです。「委託化」の手続きや保護者との合意形成のプロセスを指摘する議員もいました。もちろん、これはこれで大切なテーマです。しかし、では「委託化」そのものにどういう態度を取るのか、そこからは伝わってきません。また、一般的に、「公」が常に「民」よりもすぐれているわけではない、という意見もありました。それ自体はまったく同感です。地域福祉を実際に最先頭で切り開き担ってきたのは、しばしば「民」であったことを、私もよく知っています。しかし、問題はそんな一般的な話でもありません。問われているのは、区が進めてきた、そして今、現に進めつつある「委託化」をどう考えるかということです。
 私は、区立園の運営を直営から民間に移すという「委託化」は、もうやめるべきだと思っています。理由は二つあります。ひとつは、「委託化」の最大の目的が経費節減にあって、保育の充実や向上にあるのではないということ。このことは、今では誰も否定しないはずです。もうひとつは、私立の認可保育園の新設ならともかく、区立保育園の「委託化」は、委託にともなう混乱、負担、ストレスを避けて通れないということです。このことがどんなに深刻な問題か、深く子どもや保護者を傷つけるか、私たちはこれまでの「委託化」の中でまざまざと知らされましたが、昨日の話し合いの中でも、保護者の不安は痛いほどでした。
 問題はただ一つ、保育の低下や委託にともなう負担・犠牲を強いてまで求める効果や意義が「委託化」にあるのかどうかということです。ここでは、あいまいな態度は許されないと私は思います。一人一人の議員が政治的な判断、決断を問われます。そして私の答えは、「No!」です。

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