Access
池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

子どもたち

 学校にいても、通学路でも、さらには塾でも、安心できない、命さえ危ういとしたら、子どもたちはどこに行けばいいのだろう。
 日誌で軽々しく触れるテーマではないかもしれないけれど、「なぜ?」と、どうしても考えてしまいます。「どうしよう」という前に、「なぜ」なのです。なぜ、これだけ子どもたちは狙われるのか。くりかえし痛めつけられるのか。
 私は、この問題には、「根っこ」があると思います。社会の根っこ。学校でも、地域でも、そして家庭でも、子どもたちは決して本当には敬意と配慮と愛情を向けられてこなかった。あの家庭が、この子が、ということではなく、子どもという存在が、この社会のなかではいつもぞんざいに扱われてきた。私たちは今、本当に憎むべき犯人の姿を通して、自分たちが作り上げ、支え、あるいは放置してきた社会のゆがみに直面させられているのではないか…。
 そう思いませんか。体罰、児童ポルノ、少年兵、ストリートチルドレン、虐待、受験競争、ベビーホテル、かぎっ子…子どもが窒息させられ、大人の手段、道具、ときにおもちゃやいけにえにさえされる現実。それも、たぶん少なくとも二つの世代にわたって続いてきた現実。その現実がはぐくみ、許してきた汚れた空気や感性を抜きにして、執拗に繰り返される子どもたちの悲惨を受け止めることができません。
 まず省みたい。自分たちは、この社会の一員として、本当に子どもたちを尊敬すべき人格として大切にしてこれただろうか、と。あなたは、どうですか?
 

コメント