ある障害児が、学童クラブへの入会を拒否されました。両親が働いているという点では、健常児とまったく同じ、いや健常児以上に支援を必要としているのに、障害があるという理由で特別な枠をはめられ、そして障害の程度が区の認める範囲でないからと選別される。
障害が軽くはないといっても、少しばかりの手厚い体制と少しばかりのふくらみのある大人の目があれば、きっと障害のない子どもたちと楽しく遊べただろうに。
そしてそんなクラブ生活が、その子にとってもきっと大きな刺激となっただろうに。
そして何より、お父さんもお母さんも、日々の不安からとりあえずは解放され安心して仕事を続けることができただろうに。
一人の子どもの大切な何年間かと、ひとつの家庭の大切な支えとなるはずの学童保育を、切り捨ててしまった練馬区。酷なことをします。どんなに切実で痛切な支援を必要とする区民であっても、役人にとって、結局は他人事なんだ、とはき捨てるような台詞が思わず口をついてしまいます。人のいのちと、人の生活の根底を左右しているのだという、大きな責任と重い覚悟が、区の中からどんどん失われているように思えてなりません。
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