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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

委託保育園はどうなっている?

 改善勧告 (1)多数の退職者を出すに至った原因を究明し、これ以上同じ原因による退職者を出さないこと。(2)短時間保育従事者を直ちに増員配置するとともに、3月末退職予定者の補充措置を早急に行い、保育体制を3月中に確立すること。……(以下、略)

 練馬区長名で、こんな「改善勧告」が出されました。勧告されたのはピジョン株式会社、光が丘第八保育園の運営を委託された法人です。多数の退職者、保育体制の確立、マネジメント体制の確立、保護者との信頼関係を築く対応策……勧告された内容は、きわめて深刻、いやお粗末です。だって、委託は12月に始まっているんですよ。引継ぎ期間を入れれば、事業者が園に入ってからもう半年になるんですよ。なんでいまさら「保育体制の確立」なんでしょうか?

 光が丘第八保育園では、委託が始まったはずの12月以降、今になっても、以前の直営のときの職員全員がフォローのために残っているそうです。誰がどう見たって、異常です。 だいたい、区長も辛かったろうなと思います。だって、自分でこの事業者なら大丈夫と、たくさんの異論を振り切り押さえ込んで選んだのは区長ですから。その事業者に、こんな基本的で初歩的な「改善勧告」を出すなんて、わざわざ自分で恥をかいているようなものです。選んだのは誰?と、誰だって思います。それでも出さざるを得なかった。委託がうまくいっていないのは明らかです。
 保育園「委託化」の難しさ、特に既存園の委託の難しさを、私たちは再確認すべきです。過ちは改めるにはばかることなかれ、というのは、こういうときに使うのかなぁ…

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