妊婦健診を助産所で受けられないのはどうして?--こんな声を頂いています。
助産所は、助産師さんの仕事場。そして、助産師さんの仕事は「助産または妊婦、じよく婦若しくは新生児の保健指導を行うこと」です(保助看法)。妊婦健診が、診断や治療の一環ではなく、むしろ「保健指導」、言ってみれば予防やスクリーニングの手段であるとすれば、助産師が妊婦健診をやれない理由は見当たりません。むしろ、助産師の支援を受けながらの出産の意義が見直されている時代、積極的に助産師の妊婦健診を認めてもおかしくないと思われます。
ある新聞に、こんな記事が出ていました。
「厚労省は昨年6月、事務連絡で『助産所の健診も公費負担の対象に含まれる』という趣旨を都道府県と政令市に伝えた。厚労省母子保健課は『健診の範囲は病院と異なるが、助産所でも助成対象になる。ただ、最終判断は市町村に委ねている』としている。
県によると、県内では仙台を含め全市町村が助産所での健診には助成していないという。政令市では、本年度から5回に拡大した新潟市が医師会とは別に助産所と契約し、助成対象としている。」(河北新報3/12)
どの自治体でも、議論が広がっているんですね。練馬区も、今は妊婦健診を医療機関に限定しています。公費による健診回数が大幅に増えようとしている中、あらためて健診のあり方を考えて見たいものです。
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