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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

“仏の顔も…”

 “仏の顔も三度まで”とはならないんでしょうね…

 光が丘第八保育園、受託事業者である(株)ピジョンに対して4月1日付で3度目の「改善勧告」が出されました。理由は、昨年度の退職者が10名にのぼったからです。委託仕様書では、年度内に3名を越す保育士が異動した場合には改善勧告を出すことが定められています。直接、子どもたちと向かい合う保育士の異動は最小限でなければならないというのは、ごくごく当然の配慮。常勤保育士が30人にならない保育園で10人、つまり3分の1以上が入れ替わるというのは尋常でない事態です。勧告は、当然です。
 しかし、勧告を出したわりには、区は事態を重く受け止めている風ではありません。仕様書で決まっているからとりあえず出した、でも委託の現状は評価しているよ。こんな感じです。なんでかなぁ…
 10人の退職者のほとんどは、社内での異動ではなく退社=退職です。委員会に出された資料によれば、全員が委託開始の2005年以後に新規採用された若い保育士のようですが、中には腰痛で退職という人が3人もいるそうです。これって、ようするに、働き続けられない職場だったということじゃないの?
 区立保育園でも年度末の異動はある、と所管課長は答弁していました。それはそうでしょう、しかし、その数はせいぜい1園あたりで4人程度。しかも、それは退職ではなく転勤(他園への異動)です。ところが、光八の場合は違います。ここでは、10人もがやめ、そしてそのほとんどが社内転勤ではなく退社なのです。
 どうしてこれだけの事態が、こんなにさらっと、危機感もなく、了解され受け流されていくのか、本当に不思議です。三度まで、のお釈迦様は、きりっとした顔つきだったとか。練馬区の顔は、なんだかゆるゆるで悲しくなります。とことん「委託ありき」「ピジョンありき」がぬけないのでしょうか…

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