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外環道

 外環道の大泉~東名区間、いったいどうなるんでしょうか。「どうなる?」と言うより、「どうする?」と言うべきか。政府の意志、方針が見えません。昨年末に新年度の国の予算案は一応、まとまったのですが、道路事業費については具体的にどの道路の事業を進め、どの道路は止めるのか、いわゆる“個所付け”はいまだに公表されていません。
 先週、東京都が新年度の予算原案について記者発表を行いました。その中に「東京外郭環状道路の整備費」として77億円が計上されています。77億円のうち、2億円は調査費のようですが、残り75億円は「直轄事業負担金」、つまり用地買収費など外環の事業化に伴う支出のうち都が負担すべき分とのこと。直轄事業の費用は、3/4が国、1/4が都の負担ですから、都が75億円出すということは、単純に考えれば国は225億円出すということになります。都がこうした数字を公表したということは、国も外環につける予算の方針を決めたのか?…
 誰に聞いてもはっきりしないので、都と国の担当者に直接、電話をしてみました。結果は、

国 個所付けについては年末にお示しした通り、検討作業中。具体的な中身についてはまだ答えられない。最終的には政務三役(大臣、副大臣、政務官)の政治判断になる
都 75億円、総額にならせば300億円は、外環16キロ全長にわたって用地買収を行った場合の事業費総額を計上したもの。国が実際にどれだけの事業費を新年度予算に盛り込むかは分からない。もし国が事業費を抑えれば、75億円については執行残や補正で処理する

 なんのことはない、結局、「どうなる」「どうする」はいまだに闇の中…。外環問題においても、「政権交代」が実感できる方向を出せるのか。関係者の期待と不安は、もうしばらく続きそうです。

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