乙武洋匡さんが、「深くお詫びします」と、ブログでこう書いています。
どんな命でも尊いはずだ。
その結論を急ぎすぎたあまり、ご誕生に対するよろこびの気持ちを欠いた表現となってしまいましたことを深くお詫びするとともに、みずからの文才のなさを恥ずかしく思うばかりです。
彼がここで「お詫び」しているのは、「親王のご誕生」を喜ばないのはけしからん、といった非難・攻撃が集中したからです。喜ばない人がいても、それはそれで人の情。しかしもちろん、乙武さんの真意は、「どんな命でも尊いはずだ」というところにあったはず。
男であろうが、女であろうが、皇室であろうが、民間人であろうが、命の重さは等しく、尊ばれるもの。そう思っていた僕には、内親王がご誕生した時よりもはるかに舞い上がった今回の慶事ムードに違和感を覚えてしまったのです。
この違和感に、私も、深く共感します。
皇室の「お世継ぎ」だから、男の子だから喜ばしい、という空気に、私もまた、強い違和感を感じます。そして、その違和感を押し殺すように迫るものがあるとしたら、それは恐ろしいことです。
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