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区が国交省に要望書 ~八の釜の森・湧水の「保全措置」~

 練馬区が『「八の釜憩いの森保全措置方針(案)」に係る練馬区の要望』を取りまとめ、国土交通省に提出しました。『保全措置方針(案)』は、外環大泉インター部の工事がいよいよ日程に上る中、工事によって大きな影響を受ける八の釜の森や湧水の保全の在り方についての国の考え方をとりまとめたもので、11月、オープンハウスなどで明らかにされました。この『保全措置方針(案)』に対して区が要望したのは次の5つの項目です。

1 水辺環境や緑地の整備にあたっては、みどりの質や、動物・植物の生息・生育環境の保全に十分配慮し、引き続き検討するとともに、びくに公園などの周辺空間を含めた地域の特長なども考慮し、みどりの連続性に配慮すること。
2 練馬区登録文化財「八の釜の湧き水」については、文化財の価値を損なうことのないように、「保全措置方針(案)」のとおり湧水の保全措置を図ること。
3 移植樹木等を選定するにあたっては、生育状況を確認の上、区の意見を聴き、可能な限り移植すること。
4 外環の地上部(中央分離帯)の緑地の整備にあたっては、視距の確保や防犯等の観点のほか、防災の観点から防火力のある樹種の選定も考慮すること。
5 地下水、動植物に対するモニタリングについては、工事中および工事完了後にわたって実施し、その結果は、適宜、区へ情報提供すること。ただし、異変等のあった場合は、速やかに情報提供すること。
 また、地下水のモニタリングの基礎資料となる水質調査、流量調査など必要な水文調査を行うこと。

 詳細はまた改めて触れたいと思っていますが、とても大切な要望です。区は、今後、この要望に対する回答を求めるとともに「区の要望を踏まえて『保全措置方針』を策定する」ことを求めるとしています。国の対応を注視していきたいと思います。

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