一方で、法律が定める認可の保育施設・事業に入ることができなかった子どもたちの数という意味での、待機児童。他方で、そこから様々に控除されて算出された、公けに語られる「待機児童」。この二つの数字の間には、今や大変大きなギャップが出来てしまっています。そのギャップの推移をグラフにしてみました。
こうしてみると、あらためて、先に触れたギャップが急速に拡大てきていることがわかります。2006年度は201人でしたが、今年度は899人です。さらによく見ると、その内訳がこの10数年だけでもずいぶん変化しています。
待機児童から除かれる子どもたちは、大きく3つのカテゴリー(グループ)に分かれます。
- 「認可外の保育を利用している」
- 「特定園のみを希望している」
- 「育児休業中」
2006年から2013年にかけて急増してきたのが「認可外保育利用」です。2014年以降、この「認可外」に替わって急増してきたのが「特定園のみ」。そして最後に、ここ数年、「育児休業中」が新たに加わることになりました。この3つのグループがまた曲者です。一つずつ見ていくことにします。(続く)
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