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アフガンと自衛隊

こちらの新聞ではあまり報道されなかったかもしれませんが、アフガンで活動を続ける中村哲医師が7日、福岡で記者会見をしています。東京新聞(6/8)などによると、中村さんは政府が検討中の陸上自衛隊の派遣について、「現地が必要としているのはパンと水。軍事活動では何も解決しない」「軍隊が来ないことが日本への信頼となり、わたしたちの安全につながっていた。自衛隊派遣は暴挙でしかない」と強く批判したとのこと。そして、もし派遣されれば日本人全体への反日感情が高まって危険が増すため現地活動を停止し撤退せざるをえないと述べたそうです。
自衛隊の派遣がペシャワール会の現地での活動にとって決定的な障害になりかねないという、その思いはとても強かったのでしょう。わざわざ記者会見まで設定するのはそうそうなかったことです。ペシャワール会の事業が停滞したり、頓挫するようなことがあったら、困ります。アフガンの人たちも、そして私たちも。用水路の二期工事は正念場のはず。かんばつだけでなく、食糧価格の高騰など、世界経済の混乱と矛盾がのしかかろうとしているアフガン。何を大切にするのか、何のために「国際貢献」を語るのか、政府には、よくよく考えてもらいたいものです。

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