インドからの友人

　昨夜の集会「核、平和、そして子どもたちの尊厳｣、100人近い方の参加で終えることができました。ありがとうございました。(写真はボーンフリーアートスクール主宰者のジョン･デバラジさんと)

　それにしても…マスクも、手袋も何もせず、マンガン鉱石をひざの間に置いてひとつずつ打ち砕いていく少女、農薬で死んだ小鳥の死骸を手にしたジャガイモ畑で働く少年…酷だよなあと思います。児童労働を“子どもたちへの内戦”とまで呼ぶデバラジさんたちの強い気持ちが分かります。
　そして、来日した少年たち。とてもつらい体験をしてきただろうに、なんだかきらきら輝いて見えたのはなぜだろう。それこそボーンフリーアートスクールとの出会いなのでしょうが、それだけでなく、幼い頃から社会の只中に叩き込まれた経験が彼らにある種の力を与えているようにも見えました。児童労働で酷使され搾取されることを憎みつつ、社会から切り離されて保護されることと、社会の中でたたかい自立していくことと、インドと日本の子どもたちの置かれた状況を思い浮かべながらいろいろと考えさせられる時間でもありました。
　そしてもうひとつ…遠くインドで、しかも児童労働と格闘する人たちの口から、｢憲法9条｣｢原爆許すまじ｣という言葉を聞くことの驚きと感慨。平和がいきいきとイメージされ熱望されている世界が、そこにあります。私たちは、現実に対してあまりに鈍感になってしまっているのではないか。深く自省させられる出会いでもありました。