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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

“井戸”を掘り続ける

いくつかの団体のニュースを購読しています。なかでも愛読しているのが「ペシャワール会報」。アフガンで活動する中村哲医師を支えるペシャワール会の会報です。
その92号が届きました。井戸ならぬ用水路の建設に着手して丸4年、この4月、一期目の工事13kmがついに完成したこと。この「マルワリード(真珠)用水路」のおかげで、直接、砂漠から回復した土地だけで900町歩(約900ha)に達すること…嬉しい報告と並んで、パキスタンの政情不安を背景にしたアフガニスタン現地のきびしく危険な状況がつづられていました。
アフガニスタンは、国際政治のなかですっかり“忘れられた存在”になってしまったかのようです。あれだけ押し寄せた「援助」と「協力」の波は跡形もなく、戦火と武器だけが執拗に広がりつつあるなかで、淡々と、しかし力を振り絞って水路を開く姿には、いつも襟を正させられる思いです。

 異国の人々がやってきて、改革を叫んでは血が流れ、評論と虚偽がはびこり、そして去ってゆく。しかし、確たる事実は、彼らが何を守ろうとしているのか不明だが、我々には守るべき人間としての営みがあることである。(中村哲)

また、報告を聞きたいな…

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