「ペシャワール会報」が、今日、届きました。
今、用水路建設現場のアフガン人職員たちの間で、静かな気迫がみなぎっている。…今年度初め、2005年5月に480町歩の第一次灌漑(かんがい)を達成し、まもなく第二次、数百町歩がさらに加わることになる。それが一週間後に迫っているのである。
こんな出だしで、中村哲医師が現地報告を寄せています。1町歩は1ヘクタール弱。「アフガン問題はまずパンと水の問題である」。こう信じ、13キロに及ぶ用水路作りに挑戦し始めたころ、中村哲さんのお話を練馬で聞きました。そして、変わらず――そう、注目されようがされまいが、変わることなくアフガンの大地と向かい合い続けている姿に、言葉が出ません。また、話を聞きたい。できることを探したい。そう思います。
現地で進行する大旱魃(かんばつ)は半端なものではない。大部分が農民である難民は増えに増え続け、現在パキスタンには300万人が居ると発表されている。この数は02年の「アフガニスタン復興支援ブーム」のときの200万人をはるかに超えている。政治現象や演出された「復興」をよそに、難民は増えているのだ。
そう、そうなんだよ、見ないのは誰だ、見せないのは誰だ、この事実を。日本の政治と社会と、そして流されそうになる自分の胸をこぶしで打っています。
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