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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

長生きするなということなの? ~後期高齢者医療~

 昨日16日の高齢者医療等特別委員会で、後期高齢者医療制度の新たな保険料試算が出されました。今回は、給付額などの支出の方も精査され、国の交付金も確定したうえでの試算ですから、事実上、来年度からの保険料額の基礎になる数字といえます。
 それにしても、驚きました。
 まず驚いたのは、平均の保険料が年10万円を超えること。法律を通す過程で、国は保険料は7万円程度だと繰り返し言ってきました。なんでこうなるの?こんなに違うんじゃ、嘘を聞かされたか、よほどでたらめな推計だったとしか言えないんじゃないの?まず、「あ然」です。
 しかし、それだけではありません。今回、収入階層ごとの保険料額が出されました。それによると、年金収入で300万円あたりまでは保険料が急増します。それも、4割りも5割も!この間の医療や介護、税制の改悪と同様、庶民、中でもサラリーマンOBを狙い撃ちにしたものです。
 もちろん、負担が増える人がいれば減る人もいるのが世の常。後期高齢者医療制度に関していえば、一番お徳は国、社会保険料負担が減る企業、さまざまな公費の繰り入れが減りそうな自治体、そして所得の高い階層の人たちです。
  庶民にとって、75歳の誕生日が、これからはめでたい日ではなくなります。人生、74でやめときゃよかった、なんて思わせる…無慈悲なことをやるもんです。
 「格差」を是正したり緩和するどころか、「格差」を押し広げ顕在化させる制度改定。いったい誰がこんな法律を通したんだ、と、文句のひとつも言いたくなります。高齢者は、怒るべきです。

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