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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

年額15万円!?

 衝撃的な数字が、5日の「高齢者医療等特別委員会」で明らかになりました。
 来年4月から、75歳以上を対象とした新しい医療保険制度(後期高齢者医療保険」)が始まります。その保険料の試算が出されたのです。その額、平均で年間約15万円!これは、世帯あたりではなく一人当たりの保険料です。夫婦二人世帯なら30万!これまで社会保険の被扶養者として保険料を徴収されていなかった人も含めて、すべての75歳以上の高齢者が支払うことになる保険料です。
 この試算は、まだごく粗いものです。いくつかの条件が変われば、この数字も変動します。しかし、もっとも低額になったとしても、年94000円だそうです。
 この新しい医療保険制度は、東京のすべての自治体が一つの「広域連合」を作り、ここが保険者となる、他の年齢の人とは違った診療報酬(医療費の支払いルール)を設けるなど、高齢者の医療制度の大きな転換を意味するものなのですが、実は、その最大の眼目が「高齢者だけの保険制度を作る」そして「すべての高齢者から保険料を徴収する」ということでした。その結果がこうなのです。
 ここでは詳しく触れませんが、私は、この制度は明らかに制度設計が間違っていると考えています。こんな制度を作ったのはどの政党だ?小泉前首相の「構造改革」の一環として行われたこの新しい医療保険制度、高齢者の「いのちの安心」をずたずたにしかねません。

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