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車止め その3

 どうして、高速道路の側道(区道)に車止めが置かれることになったのか。話は、関越道が開通した1970年代初めにさかのぼります。1974年の区議会本会議で、当時の土木委員長が行った報告の中に、こんな一節があります。

「この地域の静かな生活環境を守り、公害や交通事故のない道路にするということを前提に…側道については、一般道路とするが、道路構造、交通規制の強化等で、通過交通のない生活道路とするという基本方針を決定し…」

「通過交通のない生活道路とする」こと、つまり関越道の開通に伴って生ずる地域環境への負荷を最小限に抑えるために通過交通を排除することが、側道問題を考える際の地域、議会の一致した出発点であったことを教える報告です。
 車止めも、この「基本方針」を踏まえて設置されたものでした。通過交通の集中に対する地域の不安と危機感を解消するために、どうやって通過交通を排除するか。車止めは、ある意味で、地域住民のくらしと思いを受け止めるのだという区、区議会の意志と決意のシンボルでした。それだけの歴史と思いを背負ってきた車止めを、なぜこんなに性急に、強引に取ろうとするのか。
 区は、説明すべきです。

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