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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

言ってみただけ…?

 予算特別委員会の2日目。今日は「総務費・議会費」。指定管理者の業務のあり方について、聞きました。これまでも、私は機会をとらえて指定管理者の行う契約や雇用、経理が適切に行われるよう、区はしっかりと監督・指導をすべきだと主張してきました。区立の施設であることには変わらないのに、指定管理に移ったとたんに入札などの区の契約ルールも適用されない、非正規雇用をたくさん使っても法律に違反していなければいい、あるいは区から支払った税金がどれだけ外(法人本部)に吸い上げられても問題ない…そんなことになったら、困りますから。そして、言うまでもなく、監督・指導の前提は、きちんとした報告を求めることです。

 区は、今年度から「指定管理者適用施設モニタリング」というのを始めました。毎月、事業報告書を提出させ、それをもとに事業の状況を検証・評価しようというものです。この報告書の標準書式を、企画部が作っています。ところが、それを見たら契約管理についての書式はありません。雇用管理についても、従業員の人数(性別、年代別、区内外別)の欄があるだけで、非正規雇用がどのくらい含まれているか、離職状況はどうかなどは報告を求めていません。つい最近、監査委員から「必要経費としての本部管理費のあり方について検討されたい」と指摘されたのに、事業報告書の会計報告の部分には、そもそも「本部管理費」という項目自体がないのです。これじゃよくない。報告書をきちんとしたものに改めるべきだ――私は、そう主張しました。
 しかし、企画課長の答弁は「ノー」。企画部(課)ではなく、各所管が考えるべきだとか、なんだか弁解にならない弁解をいっぱい聞かされた気がしますが、とにかく結論は「ノー」。
 じゃあ聞きますが、これまで何度もこの問題を取り上げて、たとえば企画部長がこう答弁したのは何だったんでしょう? 

「再委託の関係について、自治体と同様な契約形態を取るべきかどうかということについては、それは直接指定管理者が区の規定を受けるということにはならない。一方で、実態を適正なものとしているかということのチェックとして…そのあり方として、今後、正すべきところがあるのであれば、しっかりと対応していきたいとこのように考えております。」2008.9決算特別委員会

 「委託化・民営化がいわゆるワーキングプアと言われる労働者を生み出したり、雇用条件の悪化につながらないように、行政としても配慮していく必要があると考えております。」2008.9本会議

 「正すべきところは正す」とか「ワーキングプアが生まれないように配慮する」だとか言っても、モニタリングで報告すら求めなければどうしようもありません。部長さん、あなたの以前の答弁は、「言ってみただけ」??

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