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東京都の交通量推計 ~都市計画道路の第四次整備計画~

明日6日から、練馬区議会は第3回の定例会です。会期は10月14日まで。決算の審査を柱とした長丁場の議会です。議会に向けてバタバタと準備に追われてしまい、ブログの更新が滞ってしまいました。秋の声を聴きながら、再開です。

この4月、都と23区、26市町は『東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)』を決定しました。財政や経済社会情勢に合わせて道路をその必要性から洗い直すことが求められている時代。なぜ都は、都市計画道路の整備にこんなに前がかりなのだろう? 道路の必要性はどのような根拠で検証されたのだろう? 疑問に感じることがたいへん多い事業化計画ですが、この計画策定の大前提となった交通量推計の基礎資料を入手できのたは、5月も下旬に入ってのことでした。いろんな意味で議論の素材となりうる資料だと思いますので、練馬区に関連する部分についての総括的な数字をご紹介することにします。出された数字をどう読むかは、また機会を見つけて。

この基礎資料は、都が株式会社・福山コンサルタントに調査委託をかけたうえで取りまとめたものです。
調査の元となった交通量の実態数値は2005年(H17)の国交省・道路交通センサスのものです。交通センサスは2010年にも行われていますが、そちらはまだOD調査(交通の起終点を把握する調査)の結果が出ていないので05年センサスを使ったとのこと。都の担当者の説明です。10年以上前の数字をもとに推計するというのも何とも情けない話ですが、とにかくその程度の推計しかないということです。そして、いったん出された推計は独り歩きし、道路の「必要性」が自明のこととして語られていきます。できる限り検証の網を広げていきたいものです。

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