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教育委員会、ちょっと待って

 練馬の教育行政が、なんだかやたらとばたばたしている感じです。突如(と思える形で)、全公立小中学校での「二学期制」導入を打ち出したかと思うと、今年に入って決定された新しい長期計画には、「小中一貫校の設置」が計画事業として盛り込まれてしまいました。「連携教育」ではなく「一貫校」です。「検討」ではなく「設置」です。
 少なくとも、私が文教委員会の委員をしていた昨年7月からは、小中一貫校についての検討状況や設置方針の説明は一度もありませんでした。それ以前から教育委員会の動きはそれなりにフォローしていましたが、隣接する小学校と中学校のあいだでの「連携教育」についてはあちこちで見聞きしていましたが、「一貫校」の話は記憶にありません。
 とっても唐突だ、そう感じます。「一貫校」となると、施設、人事、カリキュラム、選択制との関係、中高一貫校との兼ね合いなど、検討すべき課題が山とあります。教育委員会がこうしたことの一つ一つをていねいに検討してきたとはとても思えません。新長期計画は「長期」とはいってもわずか5年の計画です。5年のうちに設置すると、誰が、どんな根拠と判断に基づいて決めたのでしょうか。
こんな大事なことを、ていねいな積み上げや慎重な検討や多面的な議論のないままに決定するとしたら、それはたいへん非教育的なことである、そう感じます。違いますか?
 教育委員会は、何か外部の力に突き動かされ、あるいは振り回されているのでしょうか。昨年秋に学力テストの学校別成績の公表方針を決めたときもそう感じました。それは、あるいは教育「改革」の時流なのか、あるいはまた政治の力なのか、よくわかりませんが、いずれにしても大いに気がかりです。

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