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二学期制

 18日、区議会文教委員会に「二学期制」導入についての報告がありました。中学校は来年2007年度から、小学校は2008年度から、全校で二学期制を導入するというものです。「二学期制」の狙いとして
・授業日数の確保による「ゆとり」ある教育活動のため
・学期が長期になることできめ細かな学習指導等が可能になること
・教育内容の見直しのきっかけとして
といったことが挙げられています。
 「二学期制」にはもちろんメリットもあるでしょうが、デメリットもある。そのことは教育委員会も分かっていたし、確認をしてきた。それもあってでしょう、2年ほど前、規則をかえて二学期制を採ることができるようにしたときは、導入の趣旨も、「特色ある学校づくり」のひとつの手法、あり方として位置づけられていただけであって、今回のように一般的な教育課程編成上の改善策としてではありませんでした。手続きもあくまで個々の学校長の判断と申請に基づいて行うこととし、実際には仲町小、高松小、石神井西中の三校が二学期制を導入するにとどまってきました。
 ところが、今回は、教育委員会がいわば“上から”一律に二学期制の導入を進めようとしています。なぜ対応がこう変わったのか、そのことはどんなプロセスで決められたのか、あるいはまた全体の学校、学校現場、そして保護者や子どもたちの間で了解はどのようにつくられてきたのか。
 どうみても、今回のやり方は拙速であり、強引です。保護者、教職員の十分な理解と合意が得られるよう、教育委員会にはくれぐれも慎重な対応を求めます。

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