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平和台保育園 その17

 平和台保育園の「今後の方針」について、昨日17日の委員会で報告がありました。内容は

・6月から準備委託に入る
・準備委託期間は短縮する
・三人目の園長候補者(区立保育園の元園長)の「再評価」を行うための選定委員会を開催する
・選定委員には昨年度、選定にあたった委員に「再委嘱」する
・選定委員会への保護者オブザーバーの参加は、選定委員会が「本来、非公開であることに鑑み」認めないこととする

といったものです。
 半年前、昨年12月の健康福祉委員会で私が「重油流出事故」について指摘をして以降、平和台保育園の「委託」は園長候補者の相次ぐ辞退、4月からの準備委託の見送りと、まさに異例な展開となりました。この間、いくつかの節目で、私は原点にかえること、委託ルールの適正な運営と保護者の十分な理解・納得のためにも、昨年度の選定結果をいったん白紙に戻すことを繰り返し繰り返し求めてきましたが、ついに区の容れるところとはなりませんでした。
 今、この間の区の対応を振り返ってみれば、ルールなきところに無理やり道を敷くという強引さ、そして、保護者との信頼関係よりも事業者の利益や都合を優先する姿勢が際立ち、経過とともにますますそれがひどくなってきたと言わなければなりません。園長候補者の相次ぐ交代を認め、区立園の園長経験者を紹介し、公募要件に反する準備委託の短縮まで可とし、契約前であるにもかかわらず保育研修への「聴講」を認めるなど、委託の公正さと中立性を疑わせかねない対応が繰り返されました。
 他方で、オブザーバー制度への一方的な非難と制度の廃止、準備委託期間の短縮など、委託手続きにおける保護者の立場や権利は確実に、そして一方的に後退させられようとしています。2011年4月から何としても本委託に入る、委託事業者は絶対に代えない。そんな区の立場や都合が、すべてに優先されました。

 残念で、腹立たしく、そして申し訳ない結果です。この半年余り、保護者の皆さんがどれほどの思いをされてきたか。どれほどの時間と労力を費やして区と向かい合おうとされてきたか。それを思えば、本当に申し訳ない…。
 練馬区政がどういうものか、区の理事者たちが何を考え、何に駆られて事務を執行しているか。たくさんのことを、改めて教えられました。そして、この区政を何とかしなければという責任を、私は、重く痛切に感じています。選定委員会の再評価の結果はこれからですが、準備委託に向けて事態は動いていくでしょう。平和台保育園の「委託」問題は、一つの節目に来ています。しかし、私の仕事は終わっていません。

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