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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

宮城県の障害児教育

 都知事候補として、浅野史郎さんの名前があがっています。浅野さんといえば、前宮城県知事。宮城県といえば、すぐに思い起こすことがあります。

 基本的に人は,社会の中でのみ人間的に生きることができ,また,社会の中で他者との関係を結び,人と人とが互いの存在を積極的に受容し,支え合い,共生することによって,より豊かな生き方が可能になるのではないでしょうか。
 学校教育終了後は,障害のある子どもも障害のない子どもも,同じ地域社会の中で生活することになります。地域社会の中で,障害のある子どもも障害のない子どもも,自己選択と自己決定の下に様々な人々とかかわりながら社会活動に参加・参画し,共に活動することによって
お互いの存在を受容し,支え合うという経験を通して,社会は様々な人々から構成されている
ことを学んでいくことが必要です。そして,その土台作りを,学校教育も担っていく必要があ
るのではないでしょうか。…
 以上のことから,近年の障害児教育の動向等を見据え,本県の障害児教育を推進するに当たっての基本理念を,「障害の有無によらず,全ての子どもが地域の小・中学校で共に学ぶ教育を子どもや保護者の希望を尊重し展開する。」と掲げることにしました。

 もう2年前、2004年の7月に出された「宮城県将来教育基本構想」の一節です。この文章を読んで、とても新鮮な衝撃を受けたことを覚えています。原則分離――障害の種類や程度による場の分離を原則としてきた日本の「障害児教育」のなかでは、聞くことのできなかった理念です。
 この「基本構想」作りや、それに先立つ「知的障害者施設解体宣言」を引っ張ってきたのが、浅野前知事でした。都知事選の動き、なんだか急に興味深いものになってきました。さて、流れやいかに?

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