全国一斉学力テスト

　4月、全国一斉の学力テスト(「全国学力･学習状況調査」)が予定されています。文部科学省に｢協力｣するということで、練馬の区立小中学校でも調査が実施されます。
　このテスト、実は、たんなる学力調査ではありません。とくに問題なのが「学習状況調査｣の方です。この調査は「学習意欲，学習方法，学習環境，生活の諸側面等」(実施要領)を調べるというもので、その中にはたとえばこんな問題が含まれているのです。
●自分は家の人から大切にされていると思うか
●先生から認められていると思うか
●先生に会うのは楽しいか、…　
　この調査は、記名です。つまり、個人個人が特定できる形で、調査書は回収されます。その中に、こんな質問が入っている。書くほうの気持ちはどうでしょう。書かせる方には、教育的な配慮はあるのでしょうか。
　それだけではありません。なんともセンシティブで取り扱いにはきわめて慎重にならなければならない情報であるのに、個人情報の管理がいかにもあいまいなのです。区には区の個人情報のルールがあり、条例があります。条例に照らして、問題はないのか。今、教育委員会に問いかけています。

全国学力･学習状況調査について(文部科学省のホームページから)