Access
池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

大泉南小、名簿紛失事件の「怪」

 練馬区立大泉南小学校で転入学簿という正式の管理書類(公簿)が紛失した事件、今朝の読売新聞が詳しく報じています。

     ➡読売新聞ウェブ版はこちらから
     ➡練馬区の公式発表はこちら

 練馬区の公式発表には、こう書かれています。

 なお、当校では紛失した転入学簿を復元しているが、その手続きや方法が不適切であったことも判明しており、教育委員会では、引き続き関係者から詳しく話を聞き、厳正に対処する考えである。

 この「手続きや方法が不適切であった」という、その内容は、おそらくこの読売の報道にあるようなことなのでしょう。名簿の紛失自体はもちろんですが、しかし、紛失を教育委員会にも報告しないでいたこと、勝手に名簿を作り直したこと、さらにはその過程で他人の印を偽造したこと…いやいや、区の公式発表の中にでも、信じがたい事実が書かれています。たとえば、
紛失に副校長が気が付いたのは3月。しかし、それを校長が知ったのは、8月末!
校長に紛失の事実を報告したのは、副校長ではなく、転入学担当の教員!
 学校長は、副校長以下が紛失の事実を把握してからなんと6か月近くも、何も知らされていなかった!?副校長はなぜ校長に報告しなかった? そもそも、校長は何をしていた?
 学校、あるいは教員集団が、組織として崩壊していることを想像させる事態です。ここには、給食費着服事件の大泉第四小とも共通する問題が顔をのぞかせています。管理職自身から広がる事なかれと無責任体制、働かないチェック機能、見失われた職業倫理とコンプライアンスへの意識…そこに、事後対応に追われる教育委員会の情けない姿が重なります。
 もはやどんな意味でも、個人の問題ではありません。人事、人員配置、教育・研修、組織マネジメントなど、あらゆる面から徹底した検証が必要です。

コメント