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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

外環で準備工事説明会(大泉インタ周辺地区)

 昨日今日と、外環道大泉インターチェンジ周辺地域での準備工事の説明会が開催されています。会場はいずれも大泉北小学校。時間は7時からです。
 昨日の説明会に出席してみました。工事は、本体工事のための車両進入路の造成、大泉インターから目白通りに出るランプの位置変更などで、工期は来年4月7日までとのこと。橋戸公園の西側区道が閉鎖されたりスーパー横の通行量の多い区道に工事車両が出入りするなど、地域への影響もいろいろ考えられる工事でしたが、残念ながら参加者は決して多くはありませんでした。周知の方法など、課題も感じます。
 そのなかで、特に気になったことが二つあります。一つは、この「準備工事」の一部として説明された「橋脚の構築」。いったい何のための橋脚かというと、外環外回りから関越道方面につなぐランプを据えるためとのこと。「えっ!?」です。これは、どう見ても「準備工事」ではありません。「本体工事」です。
 本体工事を準備工事として説明すること自体、国の姿勢が問われることですが、もし本体工事に手を触れるのであれば、その前に国はやるべきことがたくさんあります。最たるものは換気所や八の釜湧水に対する対応方針を示すことですが、少なくとも本体工事も含めた全体の工事の概要をきちんと説明することは最低限の責務だったはずです。しかし、資料にも口頭説明の中にも、本体工事に触れたものは全くありませんでした。というより、最初に司会の方で「今日は準備工時に限って」とわざわざ釘を刺していたのです。おかしなことです。
 もう一つ、気になったこと。それは、今、関越道の北側の一角にある緑地が伐採・整地されてしまうことです。ここには、関越から外環東名方面へのランプをつくるとのこと。しかし、なかなか良い樹林なのです(写真)。手を付けることは避けられないとしても、残すもの、伐るもの、丁寧に検証し、伐採する部分については何らかの代替措置を講ずることは当然の配慮でしょう。ところが、この点については国からも事業主体であるNEXCO東日本からも、何の説明もありませんでした。
 国が「みどり」に対してどのような態度をとるかは、外環道事業を評価する際のとても大きな論点でした。しかし、答弁と説明はたいへん心もとないものだったと言わざるをえません。いよいよこれから巨大工事が始まるというその始まりに私たちは立っているのですが、いろいろと課題が浮かび上がった説明会でもありました。

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