Access
池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

反古にされた「待機児解消」

 保育園の委託化は、新たに12園の園名が公表されたことで新しい段階に入りましたが、昨日今日と、その説明会がありました。今日は午前は南町小、午後は光が丘第六小での説明会に参加したのですが、たいへん重要な説明がいくつもありました。まずはひとつだけ、それもまさに驚くべき説明を紹介します。
 「平成28年度までに待機児が解消できるとは言えない」
 これは、計画調整担当課長の発言です。平成28年度というのは、合計で16園の委託化が終了する最終年度です。「待機児解消」を大義名分として始まったはずの10年がかりの委託化計画。ところが、これでは待機児は解消しない? ということは、待機児解消のためには、もう一回、委託化計画が浮上する? ということは、直営と民営・委託園を半々にするというのは、あくまでステップであって、もっと先がある?……どんどん、どんどん、疑問が広がります。
 しかし、最大の問題はそんなところにはありません。実は、今の練馬区の長期計画は平成22年度(2010年度)までに待機児を解消する、とはっきりとうたっているのです。
          ※長期計画は、区のホームページにも掲載されています。
 長期計画の約束を、道半ばにして、しかも課長が投げ出した!! 3年後には解消すると約束していたのに、いつの間にか10年後でも解消できないと言うのです。区長は? 区長自身が、長期計画というまさにみずからの公約を早くも反古にしたのでしようか?
 議会の公の場で、長期計画の目標である2010年までの待機児解消が「無理」「不可能」といった発言は、私の記憶の限り聞いたことがありません。もし私の記憶が間違っていなければ、これは大変なことです。強引に委託を進める、でも待機児解消は反古にする…保育行政は、がたがたです。

コメント