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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

“全国一斉学力テスト”

 4月23日に全国で行われる“学力テスト”(全国学力・学習状況調査)について、文部科学省が一定の、きわめて限定的な「改善策」を通知しました。その柱は
①プライバシー等への配慮が必要であるという意見を踏まえ、学習状況調査の項目の一部を削除
②特別な事情がある場合の例外措置として、回答紙への個人名の記載にかえて「氏名・個人番号対照方式」を認める
というものです(文部科学省事務連絡「平成19年度全国学力・学習状況調査における個人情報の取り扱いについて」)。
 この対応は、今回の調査がはらむ重大な問題点を文部科学省が否定できなくなったことを示しています。しかし、本質的な問題は解決していません。いくつかの項目を削除しても、重大な個人情報が国に一元的に集中されることはなんら変わりません。なぜ国はこんな情報を必要とするのか、根本的な疑問は消えません。また、個名を書かないことも「例外的」に認められるだけであり、たとえ個名を書かなくても、今度は「氏名・個人番号対照方式」に欠かせない突合データを誰が、どんなルールで管理するのかという、新しい問題が浮かび上がってきてしまいます。特に練馬区の場合は、個人情報保護条例上の取り扱いを整理することが避けて通れなくなるはずです。
 少なくとも、今回は、テストへの参加を見合わせること。教育委員会の決断を求めます。

全国学力・学習状況調査についての池尻成二での質疑記録
         ※「全款補充」の項目を見てください

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