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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

中央道トンネル事故の衝撃

 数十メートルにわたって巨大な天井版が崩落した中央道笹子トンネル事故。本当に大きな衝撃を与える事故のように思われます。
 もちろん、大量の車が日常的に通行している高速自動車道での事故の深刻さはそれ自体、言いようのないものですが、それだけではありません。この事故は、本質的に、福島第一と同じ「安全神話」の崩壊を告げているのではないか?
 3.11のあとも、各高速道路会社は3.11と同規模の地震であっても大丈夫と胸を張ってきました。それが、地震でもなんでもない、おそらくは劣化か構造上の欠陥、あるいは保守点検ミスが原因で大規模に天井が崩落してしまったのです。極めて深刻な事態です。
 この事故は、外環自動車道を含む大規模トンネル構造による道路整備計画の根底を揺るがすかもしれません。構造、管理、評価、点検、すべてにわたって、高速道路会社に対する信頼は決定的に傷ついたのではないか?
 ちなみに、中央道を管理する中日本高速道路会社は外環道の練馬~世田谷区間のほぼ半分を施工・管理することになっています。外環道のトンネル構造については、これまでも各方面から安全上の不安、疑念が発せられてきました。技術的な基盤も構造も違うと言われるかもしれませんが、しかし、「安全」と言われ続け、信じられてきたものが崩落した事実は、当の事故を防げなかった管理会社のどんな確言も打ち破るほどに衝撃的です。

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