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一貫性、皆無! ~唐突に動き出した光四中「廃校」~

光が丘第四中学校の「廃校」問題に、さらに迫ります。

この問題を見ていると、教育行政としての心棒の欠如、一貫性のなさが際立って感じられます。選択制の下で子どもの数が急減するという事態の中で、課題を抱えた学校の改善、充実に正面から取り組むのではなく、廃校という極めて安易な手段に流れたという意味では、まさに公教育としての芯棒が欠如していると言わざるを得ません。
一貫性という点では、二つ、例を挙げておきます。
2015年度、つまりほんの2年ちょっと前に、教育委員会は光が丘四中に情緒障害の通級学級「わかば学級」を開設しました。区内で4校目、特別支援教育の拠点校の一つとして四中が選ばれたのです。右の写真は、開設を報じる教育だよりです。わかば学級には、今年4月時点で4学級36人の生徒が通っています。その通級学級も、四中閉校とともに当然「閉級」となります。どこかに移転するのか、明確な説明はいまだありません。
しかも、教育委員会はこの通級学級の開設のために、関連するトイレ改修も含めて7,190万円もつぎ込みました。もしこれで閉校後、校舎が解体となれば、本当に無駄になってしまいます。「閉校で、この7,200万円は無駄になってしまうのではないか?」と私が問うても、区は反論できません。ただ、「状況が変わった」と弁解するだけです。税金の使い方としても、なんとも一貫性を欠いています。
そしてもう一つ、小中一貫教育の問題です。四中と秋の陽小学校は文字通り敷地を接しています。小中一貫教育の環境としては、絶好の立地です。そして練馬区は、この両校を2015-2016年度の小中一貫教育研究グループに指定していました。つまり、まさに閉校を打ち出したその時に、当の四中は小中一貫の研究校に指定されているのです。なんということか…滑稽とさえ言えるほど混乱した、およそ一貫性のない事態です。
とにかく性急、強引です。「廃校」方針は撤回すべきです。

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