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コソボの自転車

 コソボ…旧ユーゴスラビア連邦の自治州であった地域。連邦解体後、セルビア共和国の自治州となったが、独立を求めるアルバニア系住民と、自治州の中では少数派であるセルビア系住民の間で激しい対立が続いてきた地域です。このコソボで、自転車組み立て・修理の職業訓練に取り組んだNGO、≪国際市民ネットワーク≫の報告会が、17日に成蹊大学で開催されました。このNGOには私も形ばかりとはいえ関わっていることもあり、会議の合間を縫って参加してみました。
 コソボ全体で失業率が50%。ある意味で社会経済が崩壊している事態です。その中で仕事を見つけ、あるいは起こしていくのはきっと並大抵のことではないでしょう。50人ほどの人に自転車の組みたてや修理の手ほどきをしたのは、成蹊大の自転車部の学生さん。どのくらい地に足のついた成果となって実を結ぶかは、まだまだこれから見届けなければならないのでしょうが、あえてこの地を見定めた志も含め、立派な“初めの一歩”と感じました。次の事業は、ストレートに「他民族融和促進事業」。若さと熱が伝わる企画です。また、どこかで紹介したいと思います。

 それにしても、会場となった成蹊大学、初めて行ったのですが、なかなかいいところですね。成蹊大がここ吉祥寺に移ったのは1924年だとか。さすが80年の歴史、と霧雨に煙るみごとな木立としゃれた校舎を見上げてしまいました。

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