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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

偉業

今週の月曜日(6日)、高知から福岡に回り実家に立ち寄った後、福岡市内にあるペシャワール会の事務所を訪ねました。市の中心部にある繁華街・天神から少し歩き、幹線道路から一つ二つ裏手に入った一角のマンションの一室に、事務所はあります。目立とうとも飾ろうともしない、事務所。スタッフ、ボランティアの方が迎えてくれました。
私自身の分と知人から預かった定額給付金をカンパとしてお渡ししながらひとしきり挨拶を交わすと、「これ、できたばかりなんですよ」と見せてくれたのは、「アフガンに命の水を ペシャワール会26年の闘い」というDVD。ペシャワール会自身が企画し、日本電波ニュース社が作成、菅原文太さんがナレーションを買って出たという本格的なDVDです。やった! これこそ来た甲斐があった…そう心で叫びながら、もちろん買い求めてきました。
すてきなDVDです。井戸を掘り始めたころから、つい最近の用水路建設の状況まで、とてもよくまとめられています。日本人ワーカーたちの共同生活の様子、現地の長老たちに感謝の首飾り(?)をかけてもらう中村哲さんのちょっと照れくさそうな表情…。ペシャワール会は、とにかく、「宣伝」ということに意を用いない団体でした。中村医師の講演記録すら、まったく作っていません。テレビで放映されたものはありますし、たとえば市民の声ねりまで作成した講演ビデオはありますが、会みずからは会報以外はほとんど宣伝らしい宣伝をしてこなかったのです。日々の、現地の闘いに精も根も注ぎ込むことを望み、事実、注ぎ込んできたに違いないのですが、いつも、惜しいなぁという気持ちになっていたのも事実です。それが、ついにDVDです。
しかし、改めて思います。武器を取っての戦いの何倍も真剣に、何十倍も命をかけ命を削り、そして何百倍もアフガン人民に寄り添って戦っている姿は、偉業と呼ぶにふさわしい、と。
そのうちペシャワール会の方から、DVDの紹介や案内があるはずです。ぜひご覧になってください。夏、間もなく伊藤和也さんが亡くなって一年、いっしょにこのDVDを見る会でもやりたいなどとも思っています。

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