すずしろの郷に対して、国や都は、なぜ補助金の交付をしてお墨付きを与えたのか。それ以前に、このすずしろの郷の母体として新たに作られた医療法人を、都はなぜ認可したのか。開設当初から内紛と抗争を繰り返してきた法人の実態を知れば知るほど、そして、綱渡りの施設運営の状況を知れば知るほど、こうした疑問は膨らむばかりです。国も都も、まさにこの点で、口をつぐんだままです。とても、おかしい。私はそう思います。
もちろん、法人の設立と施設の開設に責任を負っているのは、決して国や都ばかりではありません。練馬区もまた、その一端を免れないのです。たとえば、補助金の申請にあたって、当時の練馬区長の名前で区は「意見書」を出しています。地元自治体である練馬区が施設の開設について了解することが、補助金交付の前提となっているからです。「その役割に強く期待するものである」--これが、意見書の結論です。区は、果たして現在の、いや設立以来続いてきたこの混乱を、予見できなかったのか。回避する責任はなかったのか。予見できず、責任がなかったとしても、しかしこれから同じことを繰り返さないために、教訓とすべきことはないのか。国、都だけでなく、練馬区もまた、大きな説明責任を負っています。
すずしろの郷資料2をホームページにアップしました。内容は、上記の「意見書」、そして早くも2000年に練馬区が出した実施指導に基づく改善通知です。
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