すずしろの郷　その後

　昨年末に閉鎖・法人解散となった老人保健施設・すずしろの郷の土地建物が競売に付され、A医療法人が落札しました。A医療法人は、全国に病院や介護施設を展開する法人で、旧来どおり100床の規模の老人保健施設を開設する意向のようです。
　競売が一般の開発業者の落札に終わり、補助金も、介護基盤も消えてなくなるという最悪の結果が回避されたことを、まず歓迎したい。そして、すずしろの郷開設以来、今回の競売までの練馬区担当部署の労苦についても、ねぎらって差し上げたい。
　それにしても、大きな教訓を残した事件でした。よく学ばなければならない。ここのところ、介護事業者の「不正」がさかんに報道されていますが、介護保険もまた、安易な「民活」「市場任せ」の大きな流れの中で翻弄されてきたことを、そして今まさに問われているのはその流れそのものであることを、決してあいまいにしてはならない。そう痛感します。

すずしろの郷については、このブログでも何回か取り上げています。「福祉」のカテゴリーから検索してみてください。