今日、高齢者医療等特別委員会で、「えっ」とうなる(うなる、だと「ウッ」ですかね…)資料が出ました。練馬区内に住む75歳以上高齢者約6万人の所得階層別分布をまとめたものです。
うなった(驚いた)のは、たとえばこんな数字です。
●所得段階705万円超の高齢者 2144人。割合は3.6%
●この2144人の所得額総計613億円。全高齢者の所得合計に対する割合58%
●この2144人の平均所得額2866万円
わずか4%に満たない高所得の人たちが、全所得の6割を手にしている! どうでしょう、やっぱり「えっ」「ウッ」と思いませんか?他方で、半分近くが所得ゼロ。高齢者のあいだに広がる「格差」をまざまざと見せ付けられます。
そして、実は、この所得705万円を境に後期高齢者医療保険料は“頭打ち”となり、どんなに所得が増えても50万円なのです。普通に所得割を支払えば40億円を越す保険料を支払うことになるのに、実際に負担するのはわずか10億円。とんでもない逆進的な保険料設定だということが、本当によくわかります。庶民にきびしくお金持ちに甘い政治を象徴する数字です。
保険料の上限を50万円とするということは、法令で決まっているそうです。よくこんな制度を通したものだと、改めて憤りがわいてきます。国会では推進しながら区政、地方議会では負担のことをいろいろいう政党がありますが、正直、噴飯ものですね。後期高齢者医療制度にレッドカード! 制度やり直し!!
追記 ここで言う「所得」とは、いわゆる「旧ただし書き方式」で計算されたもので、通常の税額計算と同じルールで収入を所得に換算し、そこから33万円を控除した額になります。たとえば年金収入の場合は、年金額-153万円になります。
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