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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

「附属機関等の…指針」

 練馬区は、「附属機関等の会議の公開および区民公募に関する指針」を設けています。区が設置する審議会や協議会、懇談会、検討会等のあり方について定めたもので、こんな目的が掲げられています。

1 目的 この指針は、附属機関等の会議について定め、透明かつ公正な運営を期するとともに、区民公募枠を設定することにより政策形成段階からの区民参加・参画の充実を図り、区民とともに築く区政を推進することを目的とする

 指針の内容は、区のホームページのこちらにも掲載されています。
 この指針が定められたのは、2001年、もう10年近く前です。当時、この指針が作られたことを知り、区政が変わっていっているということをとても身近に実感したことをよく覚えています。条例でも規則でもない、ただの「指針」ですが、しかし、実はこうしたところから区政の肌触り、空気というのは変わっていくものです。この指針以来、公募は当たり前になりましたし、附属機関の傍聴者に資料が配られることも一般的になりました。とっても大きな変化です。
 この指針に定められた「附属機関等」に該当する会議は、2009年度もたくさん設置されました。これらは、当然、この「指針」に基づいて運営されたはずです。その中には、以前も少し紹介した<日本銀行石神井運動場の公園整備にかかる基本計画についての検討委員会>も含まれています。ところが、この検討会、公募委員を取りませんでした。なぜだろう? 「指針」はどうなったんだ?…
 決算審査の「都市整備費・土木費」の款で日銀グラウンドの整備計画について取り上げた際に、この問題も聞いてみました。端的に、「公募委員を取らなかったのは指針に違反しているのではないか?」と。“見事な”答弁が返ってきました。まずは、そのまま採録しますので読んでみてください。
 日銀検討委員会を所管する土木部計画課長、そして指針を作った企画課長との質疑はこうでした(以下の質疑記録は未定稿です。正式な議事録ではありません)。

計画課長 基本計画の作成に当たりましては、今委員がお話になったとおり、基本計画検討委員会を設置してございます。この中には学識経験者であったり、町会の代表であったりというこどで、多ぐの方に参加をいただいております。こういった皆さんからの意見を聞くという場を設けることによりまして、計画の策定を進めておるものでございます。
池尻 課長、率直に申し上げるけれども、なぜ質問に正面からお答えにならないのか。私が聞いているのは、公募をとらなかったことは指針に反しませんかと聞いているのです。反しないのでしょうか。
計画課長 計画の段階で、こういった多くの方に参加をいただけるというものの内容でございましたので、今回につきましては、公募の方というものの参加をいただかなかったという状況でございます。
池尻 ちょっと大変不本意なご答弁が続いているのですけれども、企画課に伺います。公募をとらなかったことは指針に反していないのでしょうか。確認をお願いします。
企画課長 私ども附属機関等を設置をする際には、できるだけ区民の方の声を直接聞くということで、公募を含めて区民の方のご参加をいただくような形をとっているところでございます。私ども定めている指針につきまして、指針ということでございますので、必ずということではなくて、当然、期間、設置をする、検討する事項によって、おのおの区民の方の参加の仕方というのは異なってくると思いますので、今回のケースについては、単純に公募ということではなくて、それが関係する方にご参加をいただくことが望ましいということでございますので、指針に反するというものでないと考えているところでございます。

 さて、どう思いますか? (つづく)

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