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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

「母子手帳」に、たくさんの広告がついてきた…

妊娠がわかると、役所との関わりがいろいろと出てきます。始まりは妊娠届の提出。届けを出すと、「母子手帳」、正式には法律上は母子健康手帳をもらいます。手帳は、母子保健法で交付と記録が義務付けられているものであり、同時に行政が妊産婦や家族のために提供している様々な支援――妊婦健診、「母親学級」、予防接種、子育てスタート応援券、等々を受けるための出発点となっています。妊産婦とその家族にとって、たいへん公共性の高い書類です。
母子手帳は、練馬区の場合、6つの保健所・保健相談所か区民事務所で受け取ることができます。さて、受け取りに行ってみましょう。窓口で、こんなピンク色のバッグが渡されます。開けると、「母と子の保健バッグ」という厚手の紙の袋が出てきます。母子手帳や予防接種、健康診査のご案内などの公的な書類がまとめられたバッグです。
ここまではまぁ、何のことはない、ごくごく自然な流れです。問題はここからです。ピンク色の袋には、もう一つ、ビニールの袋に入った書類一式が出てきます。開けてみると…驚くことに、企業の広告チラシがセットで入れられているのです。

今年度分の袋に入っているチラシは、こんな具合です。
・ベルメゾン(お買い物クーポン券2,000円)
・株式会社ナチュラルサイエンス
・株式会社Vsual Innovation 「子育て応援きっぷ」/「ハッピープレママ」
・CreCla 3ヶ月体験セット
・日本学校図書株式会社
・ディズニー
・コープみらい
・タックス関越練馬店…

妊娠し、子育ての入り口に立とうとしている母親たちに、ピンポイントで狙いを定めた広告の数々。驚きました。なんで母子手帳に企業広告がくっついてくるの?? 区が配布するものですよ。「母子手帳」ですよ。わざわざお母さんたちが取りに行ってもらわなければならない資料ですよ…。
どうして、母子手帳の配布がこういうやり方になってしまったのか。その話は次回に。

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