「情報ひろば」が消えた？

　区役所中央館に入り、エスカレーターをのぼると、すぐ左手に「区民情報ひろば」があります。いや、ありました。明るく見通しのきいた出入り自由のつくり、区政に関するいろいろな資料や書籍、新聞などが置いてあり、また、コピー機も設置してあって、はっきりと目的を持って調べ物に来る人だけでなく、ふらっとのぞく人、休憩がてら資料を手にする人、区民が利用できる庁舎内唯一のコピー機にたどり着いてほっとする人…いろんな人が立ち寄って、なかなかにぎやかなスペースです。いや、スペースでした。
　その「情報ひろば」が、中央館2階から忽然と？消えました。どこに行ったかと探してみれば、東館3階の渡り廊下をわたった先。東館には一般の窓口がないこともあってただでさえ薄暗い廊下には区民の往来もほとんどなく、おまけに新しい「ひろば」の部屋は廊下側には窓がひとつもないために、うっかりするとそこに「情報ひろば」があることすら気がつかないほど地味～で、ひっそりとした場所なのです。たまたま情報公開請求に行ったときも、部屋はガラガラ。これって、本当に「ひろば」なの？

　新年度になっていくつか組織替えがあったこともあり、庁舎の中で窓口や事務スペースの移動がいろいろとありました。もともと「情報ひろば」があったスペースには、｢公的個人認証｣の窓口と執務スペースが移って来ています。中央館二階には戸籍や外国人登録の窓口もあるし、まあ、関連する部署を集めたということかもしれませんが、しかし、追いやられた「ひろば」はなんとも可哀そう…。情報公開、開かれた区政、親しみの持てる区役所…みな、今の区長の約束じゃなかったっけ。もしそうなら、「情報ひろば」は“日陰”じゃなくて“日なた”になきゃ。ちょっとさびしい姿でした。