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「平和」と「差別」

 ≪平和を育てる大泉9条の会≫の集まりに参加しました。代表の原朗さんが講師になっての連続講座の2回目。テーマは「歴史から見た日本の現在」。すごく大きなテーマで、話題も時空の起源からはじまるような広汎な内容だったのですが、印象に残ったお話を一つだけ。

 地球上に暮らす人間が100人だとしたら、そのうちインターネットにアクセスできるのはわずか5人に過ぎず、24人しかテレビを持っていない。100人のうちもっとも裕福な20人が電話回線の74%を保有している。33人は電気さえ利用できない。

 ふ~ん…フーム…という感じです。世界の中に存在する圧倒的な格差。それは、人為的かつ社会的なものであるという意味で、ひとつの差別です。すさまじい差別。そして、差別を再生産し広げていくような社会は、やがては戦争を抵抗なく選択していく社会です。インターネットを当たり前のこととして受け入れ、頼っている自分が、少し怖くなりました。
 原さんは、平和は「安全・安心」な社会の基礎だとおっしゃっていました。私は、むしろこうも言えると思います。「安全・安心」な社会をつくることが平和の基礎だと。「安全・安心」だと、ちょっと違うかな。差別とたたかうこと、「自治」「平等」、そしてもうひとつ、「文化」を育んでいくことが、どんなに遠回りでも平和の基礎だ、と。

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